今日の物件は京都の三条通を烏丸通りから河原町通りに向かって歩いてる途中で見つけたものです。世界的なブランドのショップですので何をいまさらと言われそうですが、なにげに街並みを眺めながら歩いていてこのショップに気づいた時には「やるな」と(お前何様や)ほくそ笑んでしまいました。

ポール・スミスの三条店です。個人的にはお店の中にまでお邪魔することはまずないであろうお店で、考え事をしていたら多分気づかずに通り過ぎていたと思います。それほどに街並みにとけこんでいる感じがする外観で、おそらくは昭和初期とかに建てられた商店かなにかをそのまま利用して赤いドアと「Paul smith」の電光管以外はほとんど昔の外観のままじゃないかと思います。近所にはハイテックな作りのブランド・ショップもありますが、街並みにはやはりこちらの方が馴染んでいます。
ウィキを見るとポール・スミスの服は“ひねりのあるクラシック”をスローガンとすると書かれていましたが、ちょっと納得してしまいました。京都はポール・スミス(社長)のお気に入りらしく三条店のデザインなど直接的な指示もだされていたのだとか。
ということで今日はポールさんの音楽をいくつか。
まずは世界一有名なポールさんといえば、やはりこの人ポール・マッカートニーさんじゃないでしょうか。いまだにソフト化されない「ジェイムズ・ポール・マッカートニー・ショウ」から生ギターの弾き語りによるメドレーを。「ブルーバード」で写真を撮っていたリンダがポールに合わせてハミングするあたりに2人の仲睦ましさを感じてしまいます。「ミッシェル」は歌い出しの前にバースをつけているのが新鮮、原田真二の「キャンディ」への影響はよくわかる弾き語りです。
Paul McCartney - [Medley] Blackbird/Bluebird/Michelle/Heart Of The Country
こちらのポールさんも有名ですね。S&G時代の曲をこちらもアコギの弾き語りで。哀愁味を帯びたメロディが胸をうつのですが、「早く家へ帰りたい」という名邦題のおかげも大きいですね。
Paul Simon "Homeward Bound" 1975
「ダイアナ」のカバー・ヒットもあって日本ではひょっとしたらプレスリーより人気のあったポール・アンカのメドレーです。最後の「史上最大の作戦のテーマ」に、そういや映画に出ていたなぁと思い出しました。金曜ロードショーで見たよな確か。
Paul Anka medley 1966
ポールとポーラさんということで選んだのですが、もちろん曲に合わせた芸名で2人の本名はレイ・ヒルデブランドとジル・ジャクソンというのだそうですが、なんとなく本名でシングル出してたらヒットしてなかったような気がします。この歌も田辺靖雄と梓みちよが歌って当時4歳か5歳の僕でも知ってるくらいに日本でも大ヒットしています。なんですが、最近はちょっと忘れられがちな曲のような気もします。
Paul & Paula - 'Hey Paula' and other songs
ピーター・ヤーロウのフル・ネームは知っていましたがポールさんの名前が ノエル・ポール・ストゥーキーとは知りませんでした。お恥ずかしい・・・。
Peter, Paul, And Mary ~ Live ~ Puff The Magic Dragon ~ 1965
マイケル・ブルームフィールド、エルヴィン・ビショップを擁してギンギンのブルース・ロックを展開した有名なバターフィールド・ブルース・バンド(BBB)の次にポール・バターフィールドが組んだのがベターデイズでした。ロック正史の中での重要性はBBBとは比べ物にならないほど低いのですが、エイモス・ギャレットという唯一無比のギタリストがいるために日本ではBBB以上に人気があるのが面白いところです。
時々、一日中エイモスが参加した曲ばかり聴いてぼーっとすごせたら素敵だろうなと思うことがあります。
Paul Butterfield's Better Days - Please Send Me Someone To Love
最新のライヴ映像見ながら、お腹の出た中年オッサンがいうのもなんなんですが、ポール・ウェラーって1級上の割には顔が老けてんなーという気がしてしまいました。体が筋肉ムキムキでお腹も出ていないから余計にフケ顔が目立つよなーと。おっと音楽と全然関係ないこと書いてしまいましたが、ウェラーにはいつまでも熱血美少年でいて欲しかったなぁ。
Paul Weller My Ever Changing Moods Isle Of Wight 2013
元々子役だったこともあり、シンガー・ソング・ライターになったあとも個性的な役柄で映画に登場していたポール・ウィリアムスですが、まさかジョニー・カースン・ショーで当時出演していた「最後の猿の惑星」の特殊メイク姿のまま歌っていたとは。場内から時折苦笑が聞こえるのですが、お客さんもどう反応して良いのか困りますよね。けっこうめんどくせぇ人なんかもしれないですね。
Paul Williams Comes from the Planet of the Apes Set on Johnny Carson
最後のポールさんも有名です。ギターを弾こうと思ったことのある人だったら本人は知らなくても名前は知ってたりすることでしょう。ギブソンのレスポールを開発者として名前を残し、94歳で亡くなる直前まで演奏を続けたギタリストの中のギタリストでした。長年ギターを引き続けた右手は肘を曲げた状態のまま伸びなくなっていたというエピソードには驚きというより呆れてしまいます。
では、秋の夜長にぴったりの曲で締めたいと思います。RIP。
Les Paul - Sleepwalk